50年以上の前に美術部に在籍していた。今は絵の世界で活躍している友人二人と学校をサボって徳川美術館へ行ってきた。現在は関東に住んでいるけれど、20年過ごした名古屋は地元でもある。 当時に徳川美術館は、絵画に興味のある人々でもまだ馴染みのない存在でした。 その時は「源氏物語絵巻」が特別展示されていた。 今回訪れてもその展示は常設のものでは無いようだ。
今回は歌川広重の特別展示である。 個人の版画をまとめて見る初めての経験であった。 広重の「東海道53次」が展示されている。 その風景画に使われていた「ブル−」が印象的でした。 版画なので当たり前なのでしょうが、和紙の手触りの上に落ち着いた青のグラデ−ションが好かったと思える。 小生には 北斎の版画の方が上のもののように感じた、機会を作って実物が見てみたいとも思う。
常設展示には刀剣や武具、蒔絵の調度品が見られる。付属の庭園も散策できるようであるが今回は逃した。 この周辺はお城に近く、徳川尾張藩の藩邸や武家屋敷が建っていたところであろう、敷地も広い格式が高そうなお屋敷が見受けられる。 小生が暮らした庶民的な土地とは違うようだ。 何十年ぶりの生まれ故郷の懐かしくもある訪問であった。

玄関

入り口風景

美術館中庭その1

中庭その2
広重の展示版画

箱根湖水図

庄野 白雨
2022-5-9